変わった感じの女の子に会った。
日曜日の昼前に、教室で勉強しようとしていたら呼び止められて…。
彼女は中国人なのだが、育ちは韓国なので、こちらに来て中国語を勉強しているらしい。
べらぼうに英語が上手い。韓国人は英語がうまいという話をよく聞くが、この子はその典型なのではないだろうか。発音がECCのCMに出てくるお姉さんみたいだ。
彼女は昨年、国際交流学院(留学生向けの授業)で勉強し、今は外国語学部で中国人とともに勉強しているらしい。学生会的なものに所属しているのだとか。
いわく、外国人と外国語学部生の交流が少ないと。
外国人(特に韓国人)が同じ国の者同士で固まって生活しているのを見るにつけ、留学している意味がないではないかと思うのだそうだ。
私もその意見には同意である。色々言いたい事はあるが、先に彼女の訴えを述べよう。
私は同意した上で意見を述べた。「皆でご飯を食べたり、出かけたりと言うイベントを行えばいいのではないか」。(うちの大学にあった国際交流団体をイメージしつつ。)
意外にも彼女はその意見に反対であった。
交流活動を誰もが参加する範囲まで大きくしてしまうと、「参加したくない人」が出て来る。私は参加したくないけど、友人は参加したいと言っている、皆も参加すると言っているし…。どうしよう。
という状態になると、まためんどくさい。
その上で彼女が主張したのが「一対一、もしくは個人間で行う友達の紹介」である。
仲介者が接点のなかった二人を紹介し、交流を行う。平たく言えば「友達の紹介」ですよね。友達がまた友達を誘い、仲介者を起点として広まる大人数でなら、「皆で食べに行く」というのは悪くない。というのが彼女の意見であった。
聞きなれない英語と、唐突に始まった彼女の論説に私はただうなずくばかりであったが、しかしどこか腑に落ちず、「でも、でも」と言って自分でもよく分からない反論を言葉にしようとした。
丁度その時私の携帯電話が鳴った。会話は中断し、なかなか終わらない電話に彼女はしびれを切らして私に手を振り、どこかに行ってしまった。
とりあえず、彼女との会話で思ったこと。
○中国人ではあるが、比較的韓国人寄りの立場にある人に、「留学生と中国人大学生はもっと交流すべきだ」という意見を持っている人がいる。
今まで、周囲の韓国人はどちらかと言うと中国人との交流に積極的でなかった。韓国人=同じ国の者同士で固まってばかりいる。という印象は中国に来てから強く受けていた。日本人でそういう意見を持つ人がいたが、韓国人(寄りの中国人ではあるが)では初めて遭遇した。
○「団体活動での国際交流」に私は賛成だ。
確かに、団体活動は面倒くさい。泰山に4カ国10人で旅行した時も非常にそう思った。
しかし、団体での交流にはそれなりのメリットがある。
まず、参加しやすいこと。参加申し込みさえすれば活動に参加できる。これは一番のメリットであると思う。一対一の紹介となると、まず良い友達を紹介してくれる仲介者を探すところから始めなければならない。
次に、多くの人と気軽に交流できること。一対一の紹介だと、気が合わなかったり好みが違った時に非常に気まずい事になる。その点、団体活動では様々な人たちが参加する為、自分に気の合う人が見つかる確率も高い。たくさんアドレス交換をすれば、一人にメールを送らなかったとしても他にも友達が出来ている為、お互い気にならなかったりする。一対一の紹介で、後で連絡を取り合わないと、相手だけでなく仲介者とも気まずい状態になる可能性もある。
最後に、私は「団体活動での国際交流」を「人と知り合うきっかけ」だと考えている。だとすれば、既に友達がいて、これ以上人と知り合うのが面倒な「参加したくない人」は参加する必要がないのだ。友達関係云々の話はむしろ参加者の個人的な話である。ある面「面倒くさい」と思う人もいるかもしれないが、そういう人が多ければやらなければいい話だ。人が集まらなくて企画が潰れるならそれでもいいんじゃない。「面倒くさい」と思う人が多いという事は、既に皆に中国人の友達がいるということなのだから。
「団体活動での国際交流」は、どこかに出かけるのではなく、定期的な食堂での食事会やお茶会など、身近に行えるものがいいのではないだろうか。出かけるとなると皆のニーズもばらばらになる。例えば先日、外国人の友達で映画を見に行ったが、12~13人皆が見たい映画がある訳がない。結果、ある人は大満足、ある人は物足りない、という状態になってしまった。
集まってだらだら話せる場所を提供する、それも定期的に。それだけで、この近距離にあって交流に非積極な両学部の溝が埋まるのではないか…。と思うのだが。
ああ、私が韓国人ならなあ!
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