朝は4時起きで、友人、ゆーなに贈り物の似顔絵を描く。
本当はステイ先の家族にも似顔絵を描きたかったんだけど、時間がない・・・(涙)
昨日、一足早く帰国したせんえいとQQでおしゃべりしながら、8時ごろ、やっとすべて作り終わる。
たまたま朝、うちに来ていたゆーなの友達が、ベッドの上で作り終わって力尽きた私を見てひとこと、「很乱。。。」
ベッドの上は色鉛筆や画用紙が散乱している。
力なく笑う私。
朝ご飯は麺。
妈妈が「jukkoの足を麺で捕まえて、帰れないようにするのよ!」なんて冗談を言っていた。
考えてみれば、おととしこの家で春節を越した時にも、最後のご飯は麺だった。
ひょっとして私がここに留学しに来たのは、あの時食べた麺のせいかもしれないね!
そういうと、妈妈も笑っていた。
ゆーなは事情があって、空港まで私を見送りに行くことはできない。
家を出るゆーなを、玄関で見送る私。
思えば、大学2年生の時彼女と出会っていなければ、中国とここまで深く付き合うことはなかった。
彼女の家で、彼女の家族と一緒に暮らすこの生活が、どれほど心地よいものだっただろうか。
友達ではなく「姐姐」として、私のことをかまってくれたゆーな。
「空港まで行くと泣いちゃうでしょー」というゆーなと2回ハグをした。
玄関が閉まって、彼女が行ってしまって、しばらくぼんやりしていると、下から「おーい」という声が。
窓から下をのぞくと、ゆーなが手を振っていた。
私も手を振る。
「欢迎你再来烟台,我们等你的!(また煙台に来てね、待ってるから!)」、とゆーな
「我一定再来中国。(絶対に帰って来る)」そう叫んだ。
うん、我一定再来中国,一定再回来这个家。
ステイ先の爸爸が10時に帰ってきて、30分という驚異の早業で餃子を作ってくれた。
神業
妈妈も仕事から帰って来る。
私はぎゅうぎゅうのかばんを閉め、10時半に食卓に着く。
最期の餃子だ。
『长长远远』
麺のように長く、餃子のように丸く(丸いと遠いの読みが同じ)。
ある場所を離れるとき、誰かと別れるとき、最期に麺と餃子を食べるのにはそんな意味があるらしい。
皮の分厚い餃子。噛むと、中から肉汁があふれだしてくる。
この餃子もしばらくは食べられないのだ。
餃子をゆでたゆで汁(スープ)も自ら進んで飲む。
最初はこれになかなか慣れなかったっけ…。
ゆで汁だから味ないし。
妈妈曰く「有营养」らしいけれど。
餃子を惜しみながら口にして食卓を立つ。
先ほどまとめ上げたトランクケースは相当量になっていそう。
爸爸,妈妈,私の3人がかりで階段を持って降りる。
トランクケース以外にも、バックパック、手持ち鞄2個、パソコン・・・。
1階に着いた時には汗が頬を流れ落ちていた。
車に乗って飛行場に向かう。
今日の2時(中国時間)には日本に着いているんだね、と爸爸。
我现在也舍不得离开・・・と名残惜しくいう私。
でも、日本に帰ったらjukkoの家族がいるだろう。と言ってくれる。
確かに家族には会いたいけど、でも煙台を離れたくないんです。
空港に着いたのは手続き終了20分前。
搭乗者のみ入れるスペースで、二人とお別れ。
妈妈に、似顔絵とDaveのチョコが入った袋を手渡す。
手荷物預り所には人が並んでいる。
私が並んでいる間、二人はガラス越しにずっといてくれた。
ずっと、待っていてくれた。
なんとか手荷物を預けて、ガラス越しに二人の元へ。
何回でも言う。
「我一定再回来中国,我一定来烟台见你们!」
二人に笑って手を振って、奥へ進んだ。
涙がでてきそうだったけど、笑顔で別れられたと思う。
爸爸も妈妈も、笑顔で手を振ってくれた。
搭乗を待つ間、ひと段落してからゆーなに電話を掛ける。
なんとかついたよ、今から立つよ。と。
そばに奶奶(ゆーなのおばあちゃん)もいるらしく、電話を代わってもらう。
奶奶も私を区別なくかわいがってくれた人なのだ。
奶奶の声を聴いて、言葉が出ず、代わりに涙ばかりが出てしまう。
ん?今、「春節」という単語が聞こえたような…。
「奶奶,jukkoが日本に短期旅行に行くんだと思ってたみたい。だから春節には帰ってきなさいって」と、ゆーなが解説してくれる。
奶奶・・・脱力して笑ってしまうとともに、そういってくれることにもありがたさを感じる。
そこから言葉が出せず涙ばっかりの私に、ゆーなが言ってくれた「強くならなきゃダメでしょ」という言葉。
強くなる、そうだ、強くなりたい。
それからまた中国に帰って来るんだ!!!
こうして、日本時間3時10分、中国時間2時10分、無事関西空港に降り立ちました。
空港には父と母が迎えに来てくれました。
ありがとう、お父さんお母さん。
留学に行かせてくれて。
行けてよかったと、心から思います。
1年間は長く、このブログに書ききれなかったことはたくさんあります。
書ききれなかった部分に関して、今後ちょいちょいと付け足していこうと思っているので、もう少しお付き合いのほどをと思います。
訪問して下さった方、コメントを下さった方たちのおかげでブログを続ける意欲が出たし、とまりとまりの更新でしたが続けることができました。
ありがとうございました。
1月15日 1:25時点 カウント数「2800」
皆さん、ありがとうございました。
無題
コメントありがとうございます!!!