私は今、学校の留学生寮に住んでいる。
部屋は北向きで1人部屋なら1か月1500元(約21000円)。
部屋の窓からは一軒の家と、家の裏手ぎりぎまで迫る工事現場が見える。
家には入り口には、赤い対聯(ついれん:正月祝いで入り口の両側におめでたい言葉を書いて飾るもの。
日本の門松みたいなもの。)が飾ってある。
それを見て、ここには人が住んでるんだなと分かるくらいちょっと古びた家だ。
毎朝7時にカーテンを開けると、ここの家のおじさんが手で(!)畑を耕しているのが見える。小さな畑だが、鍬を使って耕すのは大変そうだ。でも最近、畑から新芽が出てきたようで、今朝はおじさんが畑を満足そうに眺めている後姿が見えた。
家には電気がないのか、夜になると周辺は真っ暗だ。
遠くに見える街の光と、暗くなると怪しげな光を放つ海辺の灯台だけが、暗い空の向こうでぼんやりと見える。
中国に来てからというもの、格差をまじまじと感じさせられることが多くある。
毎日行く留学生食堂のウェイトレス。多分、私と同じ、もしくはもっと若く見える人もいる。以前中国旅行をした際には、14,5歳の女の子も見た。
アルバイトで働いているわけでは無く、生活のため。
また、中国で一般的な20~30代の人の給料は、1か月に約2万円だそうだ。
中国人の友達が、「だから日本に留学に行く為にお金を貯めるのはとても大変なんだよね…!」と言っていたけど。
彼の1か月分の給料と同じ値段の部屋に住む私。
働かなくても、勉強できる環境にいる私。
電気もネットもテレビもある生活をしている私。
その部屋の窓から見える、小さな畑と家、そして裏手まで迫る巨大な土砂とショベルカー。
自分の立場ってものを、こんなに再確認できる機会って、日本じゃあんまりなかったかもしれない…。
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